一年で最も寒い時期になりましたが、体も慣れてきて、落ち着いて来たでしょうか?でも三月がもう春なのですから、冬は後、ひと月になりました。節分(せつぶん)とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の、前日のこと。特に、立春の前日(二月三日頃)のことを指す場合が多いです。また節分とは「季節を分ける」ことをも意味しています。冬から春になる時期を一年の境とし、現在の大晦日と同じように考えられていました。
立春の節分に、豆をまく行事は「追儺(ついな)」と呼び中国から伝わった風習です。 この行事は俗に「鬼やらい、なやらい、鬼走り、厄払い、厄神送り」などと呼ばれ、疫病などをもたらす鬼を、追い払う儀式で、文武天皇の慶雲三年(706)に宮中で始められました。一般的には大豆を使いますが、地方によっては落花生を使うところがあります。 また、鰯の頭を柊の小枝に刺して戸口に挿す風習は、近世以降に行われるようになりました。そして、節分に太巻き寿司を食べる風習は、福を巻き込むという意味と縁を切らないという意味が込められ、恵方に向かって丸かぶりして食べるようになりました。今年の名古屋は荒子観音様ですね。
初めは大阪の船場で行われ、後に海苔問屋が仕掛けて、関西から全国へ広がったようです。たくましい商人のおかげですが、二月には十四日にバレンタインがあり、チョコレート屋さんのたくましさがあります。もう一つ秋のワインのお話も、フランスワインでヴォジョレーヌーボー、イタリアワインでは、ノヴェッロと言います。いずれも季節を利用した商いの習慣です。運勢の占いと同じで何事も良いと信じれば、それをすれば良いし、そう思わない時には、やめておけば良いわけです。皆さんも今年の福を呼び込むために、太巻き丸かぶりしましょう。え