2015年8月たより

201508おたより画像 8月と言えば、甲子園高校野球、今年は100年記念だそうです。大会としては97回ですが、戦争で3年流れたので、第一回からは100年という訳です。他には、原爆、終戦、お盆、日航機の事故、祈りの月でもあります。色々行事の予定で皆さんもお忙しいと思いますが、昔を振り返ってみるとか、これから先はどうしようとか、そんなことを考える機会が多い月ですね。私は団塊の世代の人間として、自分達の境遇を想うことがあります。人生の最終団塊になりつつありますから。わざと当て字を使っているのですよ。何故なら、どうして我々はこんなに人口が多くて日本の人口バランスを崩しているのでしょうか?何も私たちが悪い訳じゃないですよ。そんなことは知らずに生まれて来ましたから。 かって日本人は過ちを犯し、戦争という悲劇をおこしたのです。先祖を非難するつもりはありません。日本も近代化の中で、欧米を相手に生き延びる手段として軍拡をしたのだと思います。また、戦争に負けて何もなくなって国土は荒れ果て、国を再興するためには人材が必要だった訳ですね。そのために生まれてきたのだと思えば、私達団塊にはその使命があります。そして、高度成長を遂げて、日本は世界の先進国家になりました。
そして、これからなのです。何がと言うと団塊の人が現役を引退し介護を受ける側に廻る時代が来ます。日本が本当の意味で先進国なら介護の世界にも社会保障の温かい手が差し伸べられると思いますが、本当はとても心配です。今は赤字国債でしのぎ、自己負担を増やさないと立ち行かない。今月から皆さんの中には、自己負担2割の人が出てまいりました。前にこのお便りでつぶやいた事がありますが、団塊のこれからは、やはり、きっと、病院も、施設もお墓も満員なんだろうなあ。と言う訳で、死ぬまで働くコマ鼠 働き蜂 働き蟻、誰も同情なんかしてくれません。そして、老老介護、そう、団塊に限らずですが、これからは、自分たちの世代が、自分たちを介護するんです。不安を感じながら、昔はよかったなあ!と言ってはいけませんよ。という言葉は、私はあまり感心しません。もちろん昔は良かったこともいっぱいあります。しかし今の方が、これからの方が、もっと良くないといけないのです。心も生活も!です。昔は何も無かった。食べるものも含めて、苦しい時代だった。けれどもみなさん頑張って生きて来て、なんとかなりました。頑張れば、これからもきっと、なんとかなるでしょう。ね。201