2016年3月たより

3月たよりもくれん白 3月たよりもくれん赤 梅の花に続いて春を告げるモクレンの花。紫と白がありますが、先に白木蓮が咲ます。3月初めに咲き始め、十日くらい遅れて紫木蓮が咲きます。花びらは幅が広く厚みがあり、花が上向きに閉じたように咲きます。しかも全開しません。

3月たよりこぶしここが、こぶしと違うところですが、こぶしは蕾が開く直前の形が子供のにぎりこぶしに似ているので、その名がついたようです。白い花で花びらは全開します。

 

3月たより紅こぶし3月たより四手こぶしまた、似た仲間に、四手こぶしがあります。細長い花びらが、十数枚あって垂れ下がるさまが神前に供える玉ぐしの「四手」に似ていることから、「四手辛夷(しでこぶし)」また、ピンクの「紅こぶし」もあります。

 

3月たより梅春は一年の始め、何事も希望を持って耐えれば、必ずその夢が実現する時が来る。誰にでも、どんな時にも、『冬は必ず春となる』。秋には枯葉が小枝と別れ、土に落ちて埋もれます。長い冬が過ぎて、やがて春となって芽吹き、緑の葉が茂ります。栄枯盛衰を思えば、やはり春が初めかな。そして冬が終わりであれば、今まさに一年が始まります。作られるもの、生まれるものにしても、最初は新しく、また小さく生まれ育って大きく逞しく美しくなり、大輪の花を咲かせます。そして熟し、実り、子孫を残して余生を送り、やがて消えて行きます。はかなきは命かな!と思い、生の終焉に繋がるとは言え、決して悲しいばかりではありません。万物はすべて、同じ運命を辿る訳です。人が人と出会い、結ばれるのも、やがて成熟した時期を過ごし、死が二人を分ける時を迎えるのです。晩年が幸せであれば、それこそ本当の幸せ、良い人生だったと言える事でしょう。

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2016年2月たより

2月たより蝋梅 梅は咲いたか桜はまだかいな!
お正月は、あっと言う間に過ぎ去って時の経つのは早いもの、節分、立春となり、歌を歌うなら「早春賦」、春は名のみぞ風の寒さや、とは言え今年は暖冬、寒くても平年温度からは高い日が続いています。今年に限らずですが、私が小学校の子供の頃、東海道をテクテク歩いて行くと、鈴鹿山脈が、当時は真っ白の山並みでした。でも今は今年に限らず鈴鹿のお山が真っ白雪化粧をしたことがありません。たまにうっすらと雪が降り、すぐに消えてしまします。
地球の温暖化はすごい勢いで進んでいるのだと思います。ですから今年はきっと、花の便りも早いのでしょうね。梅は咲き、やがて白いモクレン、こぶしが咲きほこり、そして桜が咲き、菜の花が咲き、暖かい春がやって来る。花の季節です。
2月たより節分さて、二月は節分の恵方巻き、十四日のバレンタイン、業者の陰謀だと悪口を言ってきましたが、今日はチョコレートが認知症にも効果絶大だと発表されて、私もチョコは大好きなので、もっとこれから積極的に食べようと思ってしまいました。
カカオ豆に含まれるたんぱく質が、脳の海馬に影響を与えつまり活性化させて記憶力が良くなる、認知症が改善するという訳です。また、ポリフェノールもあり酸化防止とか身体にとって良い事づくめみたいです。そこでどの位食べればよいか?
お話しますと、まず食べるチョコは、カカオ豆70%以上、これはまだ甘いから十分食べられます。普通のチョコは30%から50%だそうですから、それと比べると少し大人の味。でも、100%のチョコもスーパーで売っていますが、これはかなり苦いです。つまりそれよりは十分甘さも楽しめながら体に良い。これは是非、食べる習慣を作りたいと思います。後は、どれだけ食べたらいいの?ですよね。はい、1日25gだそうです。普通サイズの板チョコの半分くらいです。酒の飲み過ぎにも効果絶大だとか、私はお酒の量がちょっと心配なので、是非、毎日食べる事にします。今から認知症の対策もしないとね。 皆さんも心配している方、チョコは、お饅頭やおせんべいよりも優先して食べる事にしましょう。

ひとこと、蝋梅とは、蝋梅は老梅と違いますよ。蝋細工のような、透明感のある黄色い梅です。とても良い香りがします。

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2015年12月たより

12月たよりクリスマス 一〇月のお便りに、今からでも始められる事のお話をしました。そして続きのお話をすると言いましたね。それは、もし皆さんが旅行に行きたいと思った時、デイサービスから連れて行ってあげると言ったら行きますか? の続きです。はい想い出して下さい。今、日本ではノーベル物理学賞の話題が新聞テレビを賑わせていますね。ニュートリノには質量があると発見した梶田さん。この人の先生も一〇年くらい前にノーベル物理学賞を受賞された方で、小柴先生。小柴先生がいつも仰っていたこと、「人生でやり残したことを後悔するより、今から始めたらいいのです」その言葉に感動し、私自身もまさにその考えを持っていたからこそ皆さんにそのお話を紹介した記憶があります。

前置きのお話が長くなりましたが、皆さん、今までにやりたくて出来なかった事、悔いを残しているような事ありませんか?私もやり残している事いっぱいあります。でも私はあきらめたりしていません。必ずいつかやろうと思っているのです。 それは何か?ここで書き始めると長くなりますから、私のことはともかく置いといて、皆さんのお話とその実現についてのお手伝いの話をしたいと思います。

まず、旅行のお話をしましたが、旅行はプチ旅行から始めようとか、公園のお散歩遠足、紅葉、お花見、これから咲く花を探しに出かけるとか、海外旅行まで、色々なイベントを提案していきます。名古屋にも、色々な楽しい場所があります。今まで行った所で、また出かけてみようとか?皆さんの思い出の場所もありますよね。趣味も、好みも、皆さん一人ひとり違いますよね。旅行だけではなく、美味しいものを食べに出かける?お買い物にデパートへ行くとか、コンサートや、映画も良いかもしれません。

コンサートと言えば私ごとですが、あるホールで、YMKの歌声コンサートを始めるつもりです。いつも私は皆さんのリクエストに応えて歌いますが、このコンサートは私達の好きな一八番の曲ばかりやります。でもほとんどが昭和の歌ですから、皆さんも喜んで聴いて頂けると思いますよ。ですからディナーショウに出かけるイベントになりますね。色々と考えて、一緒に出来る事はすぐにでもやりましょう。皆さんからもイベントのリクエストを集めたいと思っています。さあ今から始めましょう。

2015年10月たより

201510おたより画像 もう10月ですね。いつも誰もが言いますが、本当に月日の経つのは早いものです。さて、今日のお話のテーマは「今からでも始められること」昨日あるところで趣味の話をしました。私には趣味が多いとお話したことがありますが、でも、体は一つ、時間も皆さんと同じで、やりたいことがあっても、なかなか出来なくて、ちょっと寂しいと思いながら時は過ぎて行きます。
何年か前の10月のお便りで、陶芸のお話をしたことがありました。その時には、私の造ったお茶碗をご利用者さんにプレゼントしたことがあります。出来の良いのも悪いのもありましたが、皆さんに喜んでいただいた事を思い出しました。実は私は今でも陶芸がやりたくて仕方ないのですが、言い訳はと言うと、とてもそんな暇がないとか、仕事で大変だからそんな時間は造れないとか言っています。
皆さんはいかがですか?今やりたい事は無いですか?本当はやりたい趣味、あるのではないでしょうか?前にも言ったことありますが、やろうと思っていて出来なかった事、今からでも遅くないと思いませんか?皆さんは、「もうこの歳になって、今さらそんなこと出来んわ」そう言う人が多いと思います。でも、そう言わずにやりましょうよ。私も私自身にそう言い聞かせたくて、今日はこの話を書いています。私は自分が後どれだけ生きられるか?よく考えるようになりました。弘法大師が言われたことも心に残っていて、人生は長く生きられたかどうかより、どう生きたかであると。そう思えばこそ、私にはやりたい事がいっぱいあり過ぎて、欲も深くて、あ、誤解しないでください。お金儲けがしたいのではありません。趣味も含めて、まだやり遂げてない事をこれからやりたいのです。今の私の一番の生きがいは、ギターを弾いて皆さんと歌っていることです。皆さんが喜んでくれるのが至上の喜びとなっています。この喜びがあれば十分満足でしょう、と自分では思いながらもっと他にもしたい事があるのです。それが陶芸です。他にはまだ行ったことのない所に旅をしたいです。 皆さんも、もし旅がしたくても、とても自分では行けないとあきらめていませんか?もし、デイサービスが連れて行ってあげると言ったら行きたいと思いますか?(続く)

2015年9月たより

thumb_KIMG0084_1024 秋は食欲の秋、それが良いですね。恋の季節なんて言うと、あらぬ揉め事が起きるやもしれません。今はもう秋、食べることで、最近特に思うことは、少し食べるだけですぐに太ることです。歳をとれば若い時のようにエネルギーの消耗がなくなり、同じだけの量を食べていると必ずと言ってよいほど太ります。若かった時は、暴飲暴食をしても体型はスリムだった。今はちょっと食べただけですぐに気になるおなかのまわり。なんか公麻呂のトークのようですが、夫婦の間もお互いの体型を見ると変ったものですねえ!あれから40年ですか?
以前の9月のお便りに、「誰もいない海」のお話を書きましたが、その時の言葉を思い出しました。「いつか君を見送る時が来たなら笑顔で別れを告げよう。君が僕を見送る時は、この歌を思い出して、どんなに二人が幸せな人生を送れたかを
感謝したい・・・」
そんな風に思えたらいいですが、「何言ってるんだ!ふん」と言われるかもしれません。ただ、連れ合いがもう先立ってしまった方には、秋は何故か寂しい気持ちになりますが、意外と良いことの思い出ばかりじゃないでしょうか?悪い事、喧嘩した事、嫌な事は忘れています。人間って、そういうものだと思います。私の母も父が生きていた頃は荒れた時がありましたが、今は、どこそこに連れて行ってもらったとか想い出しながら良かった事を何度も話します。人は皆そうなって行くのかな? それは幸せで良いと思います。人生って本当に良いものですね。神様、この世に修業に出してくれてありがとう。感謝です。
話を元に戻して、食欲の秋ですが、太らないで、美味しいものをおなかいっぱいに食べたい。何を食べたら満足するかな?例えば、いつもスーパーに行くと最初にフルーツに目が行きます。昨日の私です。大粒なとても美味しそうな巨峰の房が480円、まず籠の中に入れ、その隣にいたイチジク、5ヶ入り380円、野菜はトマト、玉葱、そしてお魚は、さんま去年一匹100円、今年215円、高い!七輪で焼くと良い匂いが辺りに充満、美味しさにも舌鼓、でも買わずにお肉のコーナーへ、180グラムの黒毛和牛サーロインが2000円の処、1300円、買ってしまった。もう他は買わないと決め、いつものヨーグルトと牛乳だけでレジへ、やはり買い過ぎたかなあと思いながらの家路でした。そんな気持ち分かるでしょう。だから体重が減らないのですよ。でも食べることは幸せです。いいじゃないですか皆さん。99

2015年8月たより

201508おたより画像 8月と言えば、甲子園高校野球、今年は100年記念だそうです。大会としては97回ですが、戦争で3年流れたので、第一回からは100年という訳です。他には、原爆、終戦、お盆、日航機の事故、祈りの月でもあります。色々行事の予定で皆さんもお忙しいと思いますが、昔を振り返ってみるとか、これから先はどうしようとか、そんなことを考える機会が多い月ですね。私は団塊の世代の人間として、自分達の境遇を想うことがあります。人生の最終団塊になりつつありますから。わざと当て字を使っているのですよ。何故なら、どうして我々はこんなに人口が多くて日本の人口バランスを崩しているのでしょうか?何も私たちが悪い訳じゃないですよ。そんなことは知らずに生まれて来ましたから。 かって日本人は過ちを犯し、戦争という悲劇をおこしたのです。先祖を非難するつもりはありません。日本も近代化の中で、欧米を相手に生き延びる手段として軍拡をしたのだと思います。また、戦争に負けて何もなくなって国土は荒れ果て、国を再興するためには人材が必要だった訳ですね。そのために生まれてきたのだと思えば、私達団塊にはその使命があります。そして、高度成長を遂げて、日本は世界の先進国家になりました。
そして、これからなのです。何がと言うと団塊の人が現役を引退し介護を受ける側に廻る時代が来ます。日本が本当の意味で先進国なら介護の世界にも社会保障の温かい手が差し伸べられると思いますが、本当はとても心配です。今は赤字国債でしのぎ、自己負担を増やさないと立ち行かない。今月から皆さんの中には、自己負担2割の人が出てまいりました。前にこのお便りでつぶやいた事がありますが、団塊のこれからは、やはり、きっと、病院も、施設もお墓も満員なんだろうなあ。と言う訳で、死ぬまで働くコマ鼠 働き蜂 働き蟻、誰も同情なんかしてくれません。そして、老老介護、そう、団塊に限らずですが、これからは、自分たちの世代が、自分たちを介護するんです。不安を感じながら、昔はよかったなあ!と言ってはいけませんよ。という言葉は、私はあまり感心しません。もちろん昔は良かったこともいっぱいあります。しかし今の方が、これからの方が、もっと良くないといけないのです。心も生活も!です。昔は何も無かった。食べるものも含めて、苦しい時代だった。けれどもみなさん頑張って生きて来て、なんとかなりました。頑張れば、これからもきっと、なんとかなるでしょう。ね。201

2015年7月たより

201507おたより画像 幸せは外の世界にはなく、自らの内にあるというのが、仏教の考え方であり、外に求めず、内に求めよということです。ところで、幸せとは何であろうか。人はそれぞれに、それを求めて毎日を過ごしていますが、改めて聞かれないと忘れているのかもしれません。でも、必ず持っているものですね。物が欲しい人もいれば、気持ちや心が欲しい人もいます。ここで大切なことは、人の気持ちを求めるよりは、自分の気持ちを与えることだということ、人に望むものではない、それが大切ではないでしょうか?物も、貰うより与える。人の喜ぶ顔が見たい。そんな気持ちになれたら良いのですが、まだまだ自分が欲しがる。まあ、それも悪くはないかな?生きる喜びや、楽しみ、希望にあふれて元気になれたらそれも良いかもです。
さて、お説教じみた話をしましたが、楽しいお話をして、大好きな唄を歌って、楽しい場所にお出かけして、美味しい物を食べて、毎日が幸せと思えるように、皆さん参りましょうね。そしてもうひとつ、7月と言えば、七夕様です。好きなお方と年に一度の逢瀬、皆さん!この歳で?とか言うけど、歳は関係ないですよ。今、もし身近で心ときめく人がいたら、その人を想って過ごしましょう。なんなら、告白しましょう。それこそまだ一花でも二花でも咲かせたら楽しいですよ。そんな気持ちが大切なのです。恋心、人に与えましょう。見返りは求めなくてもいいじゃないですか? 女性の人は男性よりも、積極的ですよね。灰になるまで、なんて言うのは、きっと女性です。男の方が、ちょっと弱い。でもどちらも頑張りましょう。それこそ、減るもんじゃないし、ねえ(笑)誰かに思い切って話しかけてみましょう。昔を思い出しながら、お庭に打ち水、縁台に浴衣で夕涼みとか、懐かしい風情を感じながら、色々な人たちとの楽しいおしゃべり、昔のような、季節感のある金魚売りのオジさんや、アイスキャンデー屋さん、豆腐屋のラッパ、紙芝居の太鼓、そんな風情は今は無くなってしまいましたが、私は思うのです。デイサービスがそんな場面を作ったらいいと。
それって良いと思いませんか?デイサービスには親しくなったお友達もいれば、新しい出会いもある。そして懐かしい場面が作れたら、みんな毎日楽しくてしょうがない! なんてことになるでしょう。今は計画中ですが、ケイズファミリーでは必ずそんな イベントを実現したいと思っています。

2015年6月たより

201506おたより画像 梅雨の季節ですが、皆さんは、梅雨がお嫌いでしょうか?私は意外にも好きなんです。初夏というか、さわやかな五月が過ぎて、夏の声を聞く、風の匂い、樹木の匂い、土や草の匂い、特に好きなのは、雨上がりの夕暮れ、湿気はあるけれど、心地よい空気の流れ、濡れた舗道の光など、とてもロマンチック、食べ物も美味しそう、お酒もちょっぴり、いやたっぷり飲みたい気分。そんなこんなが、私の中で弾けて行きます。花も、夏の花が好き、夾竹桃、むくげ、スイフヨウ、紫陽花、ひまわり、朝顔、もともと夏が好きだから、良いのかも知れませんが、梅雨の気配は、嬉しい気配です。
歌も「黄昏のビギン」雨に濡れてた、黄昏の街、貴方と逢った、初めての夜、二人の肩に銀色の雨、あなたの唇、濡れていたっけ、傘もささずに僕たちは、歩き続けた雨の中、あのネオンが、ぼやけていた 雨がやんでた、黄昏の街、あなたの瞳、うるむ星影、こんな情景がとても好き、梅雨が好きな気分、分かりますか?そう言えば、私は先日初めて見た、環水平アーク、逆弓形の虹です。皆さん知っていますか?見たことあります?私は初めてでした。

201506おたより画像(虹) さて、季節と歌のお話、私には歌がある、歌は年中すべての季節の歌があり、生活の歌があります。何気ない、他愛もない、普通だったら気がつかないような出来事も、歌にすれば、心に響く言葉がありメロディになります。人生ですね。今日もニュースで若くして誰かが亡くなったとか、そんな記事が出ていたら、自分が生きている有難さとか、何かしなくちゃと思ったり、でも、出来なくても、生きている事を恥じることは無いよな、何かの役に立っているさ。そんな思いを感じながら、精一杯生きる。早く逝った奴の分まで、生きてやる。短い命は必ずしも不幸ではない。長い命は必ずしも幸せではない。本当に、どう生きるか、どう生きたかが、大切なんだと。今日も思いながら梅雨空を眺めています。